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絵本「クリスマスのふしぎなはこ」のあらすじや随想

 この絵本について―サンタさんの秘密―

作: 長谷川摂子

絵: 斎藤俊行

出版社:福音館書店

出版年月日:2008年10月10日

出版社による対象年齢:読んであげるなら 2才から

定価:990円(本体900円)

 はじめに

   多くの幼児さんは、サンタクロースって本当にいるのだろうか、そしてどんなふう

   にクリスマスプレゼントを配るのだろうかと、思っているでしょう。

   
   それに応えて、子どもたちを楽しませ、さらにすばらしいクリスマス・ファンタジー

   へと導いてくれるのが、この絵本です。


 あらすじと随想

   さて、クリスマス間近のこと、主人公の「ぼく」は家の縁の下で、ふしぎな木箱を

   みつけました。


   

   開けてみたら、サンタさんが、ベッドで寝ている姿の画像が見えたので、びっくり!



   部屋に持ち帰って、おかあさんにみつからないように、隠しちゃった。



   それからは、こっそり何度も箱をのぞきました。クリスマスの前日、サンタさんは、

   白くまに手伝ってもらって、重そうにプレゼントの袋をかつぎ、そりに積みこもう

   としているところ。



   夜寝る前に、箱を見ると、サンタさんのそりは、ぼくの町の上を飛んでいたのです。

   ぼくはギュッと目をつぶっちゃった。朝起きたら、ぼくのほしいプレゼントは届い

   ているかな?



   サンタさんの姿がリアルタイムで見える、サンタさんとぼくだけの秘密の箱!クリ

   スマス後の箱の行方は、裏表紙で見られるでしょう。



 おわりに

   ところで、私には、ときどき度肝をぬくような発言をする継母がいます。



   30年くらい前、息子がまだ幼稚園児だった頃、クリスマス前に、継母と私と息子の

   三人でおしゃべりしていると、継母は「クリスマスにはサンタさんが来るというけ

   ど、サンタクロースなんて、本当はいないのよ」と言い出したのです。



   息子が驚いて「えーっ、でも、サンタさん、今までクリスマスに、ちゃんと枕元に

   プレゼントを持ってきてくれたよ!」と言うと、継母は「どうせ夜中にパパかママ

   が、サンタクロースになりすまして、置いたのでしょ」と言い返しました。



   すると息子は、私に「ねえ、ママ、本当にサンタさんて、いないの?」と聞いたの

   です。



   私は息子のファンタジーをこわしたくないと思ったので、「今年のクリスマスも、

   ちゃんとサンタさんは来てくれますよ!サンタクロースがいると思う子のところに

   はね。」と答えました。



   すると息子が「ぼくは、サンタさん、いると思う。だからきっとプレゼントを届け

   てくれるよね。でもサンタさんはやさしいから、いないと思ってる人のところにも、

   きっと来てくれるよ。」と言ったのです。



   その当時、この絵本があったら、息子はどんなに心強かったでしょう。



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